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CAMERA EYES HIKARU

十勝ヘレン・ケラー記念塔

十勝郊外の小高い丘の上の松林に囲まれてこの建物は建っている。
4階建ての細身のボディーは、大地の風雪に耐えているように見えた。

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◆2001年度
◆設計 石山修武研究室
◆発注者 北海点字図書館。
日本有数の歴史を誇る盲目者のための活動を続ける帯広市の組織である。

盲目の人の想像力について想いをこらすこと。その尊厳を愛しむこと。これが十勝の「静けさの塔」のデザインの基本だ。盲目の人の闇の中にどれほどの驚くべき想像力がうごめいているのか。その不自由の中の自由にこそ、デザインの未来を考える大事な意味が発見できるのではないか。
(石山修武研究所HPより)




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雪原の中の松林に囲まれるように「ぽつん」と建っている。
「静けさの塔」という名前の建物が建つロケーションは整っている。
眼下に広がる十勝平野の中で、盲目者の研ぎ澄まされた感性を磨く仕掛けがなかにはあるそうだ。
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大地の土に氷がぶつかり張り付いてしまったようなデコレーション。
雨どいが出窓を中継して樋がつながれている。
雪のため南側へは入れなかったが、もっとおもしろい仕掛けがあるのかもしれない。

中の様子を見てみたいものだ。
驚きの仕掛けでいっぱいかも。
石山氏の発想だとかなり荒削りな奇想天外な空間かもしれない。

残念なことに、現在は使用されていないようだ。
近所の方が言っていました。

風雪がきついせいか、建物も傷んでいる。
ちょっと悲しい感じ。

この建物に込められた思いは封印されているようだ。

【関連サイト】
石山修武研究室
ヘレンケラー記念塔
by tokki291 | 2008-02-11 18:29 | 建築